ヴァイオリンの良い姿勢って・・・??

2015年が始まり”あっという間”に3月を迎えました。
年の最初の方は比較的、地方へ演奏に行く機会が多い私ですが、そうこうしていると”あっという間”に感じてしまい、もっと1日を丁寧に大切に過ごさなくてはと思います笑…。

さて、ヴァイオリンの姿勢について、こちらのコラムで触れてほしいとのリクエストを頂きまして、とても壮大かつ恐れ多い「テーマ」なので、私の思う事を導入程度に少し…書きたいと思います。

ミューゼで指導するようになって約1年になりますが、私は”姿勢についての指導をよくする”タイプの先生なのではないかと思います…。
私の言う姿勢には、”弾く時の身体の使い方”も含まれています。
私自身が子供の頃から姿勢や身体の使い方に重点を置いた指導を受けてきたわけではなく、その逆だったからこそ今いかに大事なことかを痛感し、生徒の皆さんにもシェアできたらと思っています。

では良い姿勢がどういうものなのか…まだ私自身が研究中ですし、具体的に言葉で説明するのは困難ですし、実際にはこれこそが正しい姿勢!なんてものはないのかもしれません。
男女差もありますし、世界中の人がヴァイオリンを弾きみんなそれぞれに生まれ持った体つきや体質が違います。
ただ私が思うのは、どんな時がいい姿勢なのかうまく身体を使えている時なのか… 生徒さんの様子を見ていると一目瞭然で、澄んだ響きのある綺麗な音が出ている時です。響きの中にもきちんと芯がある音です。
それは楽器が身体にはまっている状態で、弓を弦の上を滑るように動かせている状態だと思います。
そうすると、身体をこわばらせ直立不動で弾いていた生徒さんが、無意識にも音楽に合わせて身体が動いてくるのです。
ノッて演奏している状態だと思います!
身体の内から弾けているのです。
また集中も高まり、良い音程で弾けたり自然と強弱が付けられたり、ミスも少なく止ることなく曲を弾き切れたり、そういう時が良い姿勢に近い時ではないかと思うのです。
ヴァイオリンに限ったことではないのではと思いますが、良い姿勢って…?と思ったことがある方は、まずは自分に届きそうな理想的で美しい音を探すように、力わざでがんばり過ぎず時間をかけて音に耳を傾け味わっていると、知らないうちに自分だけの良い姿勢に巡りあうかもしれませんね。

最後に私事ですが、年に数回出向いている東北の地で、東日本大震災から4年となります3月11日にも演奏させて頂きます。
3月半ばといえども、日中こそあたたかな陽射しを感じますが朝晩は寒い日が続いています…。
その寒さの中にあっても梅は今年も花を咲かせ、春が訪れるのを知らせてくれます。
桜の景色、新学年・新年度の春を待ちわびながら、目の前の課題から取り組み丁寧に大切に1日をがんばっていきたいですね♪

講師H・H

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