楽器は「音が出るもの」です。
ゆえに各ご家庭での練習では、それぞれの環境に合わせて工夫をし、子供さんから大人まで頑張っていらっしゃいます。
でも年々、ピアノ講師としてそれについての悩みを聞くことが増えてきました。
「電子ピアノの音量をいつも小さくしないといけないので、自分の音がよく聴こえないの」
「アップライトの音出し禁止となってしまい消音装置をつけたので、ヘッドホンでしか音が聴けなくて」などなど。
うーん、大変ですよね…。
思うように練習出来ない焦りと、自宅と教室のあまりの響きの違いに戸惑って、空回り。。。家では一体何をしていたのだろう、と落ち込んでしまう生徒さんもいます。
でも、「弾けるようになりたい!」という気持ちに変わりはありません。
限られた中でどうやって練習し、レッスンや上達につなげるか。
一緒に一つずつ工夫しているうちに、自宅の楽器でも教室での響きやタッチを思い出せるようになって、弾き方・聴き方のコツを掴んできます。意識をうまく保てるようになると、いい方向へ進みます。
良い楽器と、自然に音が出せる環境はもちろん大事ですが、
どんな時でも、諦めずに音楽を奏でようとする姿勢が一番かなと、日々感じています。 講師A.M