面白さの発見。

皆さん、こんにちは。
朝夕の寒暖差がまだまだありますが、少しずつ春めいてきましたね。

最近、バルトークという作曲家を学ぶ講習会に参加しているのですが、
とても面白く、良い刺激を受けています。

あまり聞きなれないかもしれませんが、バルトーク(1881~1945)は、ハンガリー出身の作曲家で、民族学者そして優れたピアニストです。

ピアノ教育にも、関心が深く、子供のための作品やピアノ教本なども作曲しています。

そして、なんといっても彼自身の創作活動の基礎となっているのが、東ヨーロッパの民俗音楽の収集・分析です。
ピアノ作品にも、民謡をモチーフにした旋律やリズムなどの曲が数多くあります。

バルトークは、ハンガリー国内中を蓄音機をたずさえて、色々な地方で演奏されている、民俗音楽の収集をしたのですが、
その録音が残っていて、聴くことができました。

蓄音機で録音したもので、今でいうライブ録音ですね。

残念ながら音質はよくないのですが、土臭い民族的な音、素朴だけれど、弦楽器の力強いリズムが、聴いた後、しばらく耳にこびりついて離れませんでした。

面白いのが、蓄音機で録音された、このメロディーをもとに作曲し、そして作曲家自身がピアノで演奏している録音があるのです。
バルトークが弾くと、作曲家の体に染み込んでいる、民族の土臭い、力強いリズムを演奏から感じ、すごいこんな風になるのだ~と、本当に感動しました。

楽譜や曲のタイトルからだけでは、読み解けない、曲がどのようにできたかという背景を知り、聴くこともでき、作品や作曲家に対して、親近感が湧きました。

どの作曲家でも、どんな人だったのだろうとか?どこの国の人かな?など、ちょっと興味も持って自分なりに調べてみると、へ~こんな人だったのだと発見があったりして、面白いですよね。難しい曲だけど、頑張ってみようかな~という気持ちになったりしますね。

今、教室の方では、発表会に向けて選曲が行われている時期ですね。

どんな曲を弾くのかなと思うと
ワクワクしますね。

今年も、生徒さんと一緒に色々な発見をしつつ、楽しんで曲を仕上げていきたいなと思っています。

講師T.I

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