《春》

初めまして。10月から金曜日のピアノを担当しております講師のk.Sです。

どうぞよろしくお願いいたします。
ようやく暖かい陽射しが降り注ぐ日が多くなってきましたが、みなさまが春を感じる時はどんな時ですか?
数多くある作品の中にも春をモティーフにした曲は多々あります。真っ先に思いつくのはヴィヴァルディの《四季》の「春」やメンデルスゾーンの無言歌集の「春の歌」でしょうか。
小鳥のさえずりや春の嵐を、そして厳しい冬を経て訪れる春を謳歌する…音の世界で繰り広げられる表現の多様さは本当に素晴らしいですね。
 私が春を感じる曲の一つにショパンの練習曲
作品25-1「エオリアン・ハープ」があります。
エオリアン・ハープとは、自然の風で音が奏でられる弦楽器のことで、箱状の木に複数の弦が張られており、風の強さや方向によって様々な音色が奏でられるものです。
この曲名はショパン本人が名付けたものではありませんが、両手で分散和音を柔らかな音で奏でてゆくその音色はまさにハープのようで、麗らかな春の日に穏やかに頬を撫でてゆく風の匂いや、春霞の中、三寒四温を経て少しずつ芽吹いていく草木や花を想像させ、まさに春の息吹きを感じる一曲だと思っています。
これからますます暖かくなり、街の景色も明るく彩られてゆきます。忙しい毎日の合間にふと空を見上げ、風を感じ、春の匂いを嗅ぎながら、みなさまもお気に入りの曲と共に春を楽しんでみてくださいね♪

🎼 K. S

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