炎暑酷暑の続く中🌻皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
夏休みのご旅行で海に山にとお出かけになられるご家族も多いと存じます。
お出かけの車中では、さらに気分が上がる夏らしい曲がかかっているかもしれませんね♪
過去に、春を感じる曲、初夏を連想させる曲をご紹介してまいりましたが、今回ご紹介する曲はこの酷暑の中、聴いていて涼しくなるような響きのする一曲です。
⚫︎モーリス・ラヴェル作曲
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
ご存知の方も多くいらっしゃるでしょう。
ラヴェルの曲と言えば「ボレロ」かこの曲が挙げられるほど、よく周知された作品です。
諸説ありますが、ラヴェルが17世紀スペインの宮廷画家、ディエゴ・ベラスケスが描いたマルガリータ王女の肖像画を見た際、インスピレーションを得て作曲したと言われています。
スペイン、バスク地方出身の母を持つラヴェルは、バスク地方の独特な風習や情緒に対するノスタルジアとフランスの近代的な響きを見事に融合させ、独特な音の世界を表現することに成功しました。
最初ピアノ曲として作曲され、その後ラヴェル自身の手によって管弦楽曲に編曲されていますが、オリジナルのピアノ曲の方が、その後若くして嫁ぎ先のオーストリアで亡くなる王女の儚さを、そして灼熱のスペインの王宮奥深い一室で皆に傅かれている幼い王女の幻影を、その繊細な響きの中に映し出しているように感じます。
厳しい暑さが続く中でも、夕暮れの風の中ふと僅かに感じる夏の涼に、この曲を重ね合わせてみてはいかがでしょうか。
ピアノ講師 K.S