音楽は「言葉」と同じ?ピアノで想いを伝えるということ

5月に入り、風が心地よい新緑の季節となりましたね。皆様ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?

 今回は、「音楽と言葉の共通点」について少しお話ししてみたいと思います。

  1. 音符は「ひらがな」、フレーズは「文章」  新しくピアノを始めた生徒さんたちは、まず楽譜の読み方を学んでいきます。これは、言葉を覚えるステップと同じです。  一つひとつの音符(ドレミ)という「ひらがな」を覚え、それがいくつか集まってひとつのモチーフ(単語)になり、さらに繋がることで一つのフレーズ(文章)が完成します。レッスンの中で、生徒さんが初めて挑戦する曲で一つのフレーズを「自分の言葉」として弾ききったとき、まるで子供が初めて文章でおしゃべりできたときのような感動があり、いつも嬉しく見守っています。
  2. 右手と左手が織りなす「対話」  少しレベルアップして複雑な曲になってくると、音楽が持つ言語としての魅力はさらに深まります。  たとえば、複数の独立したメロディーが同時に進行するような曲(ポリフォニーなど)を弾いていると、まるで右手と左手、あるいは異なる声部同士が対話や議論をしているかのように感じられます。     曲のクライマックスに向かって、それぞれの音がどう語り合うのかを読み解くのは、演奏の本当に面白いところです。
  3. 楽譜という「台本」から、自分の言葉へ  言葉を話すとき、文法が正しいだけでは相手に想いは伝わりませんよね。声のトーンや表情、間合いがあって初めて「生きた言葉」になります。    音楽も全く同じで、楽譜通りに正しい指使いとリズムで弾く(文法を守る)ことは大切ですが、最終的には「その音で何を伝えたいか」が一番大切です。私自身も、ピアノ奏者として演奏をお届けする際には、どのようにして音楽で語りかけるか、を大きな課題と感じています。  ピアノを通して、言葉に出せない感情を表現する。そんな「もうひとつの言語」を身につけるお手伝いを、これからもレッスンを通じて行っていきたいと思っています。O.S

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