「自分の感覚と向き合う」

皆さま、こんにちは。

夏の始まりを感じるような暖かな日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

先月はゴールデンウィーク明けにもかかわらず、生徒さん一人ひとりが、お休み中もコツコツと積み重ねてきた練習の成果を聴かせてくださいました。成長や新たな可能性に触れるたびに、私自身も日々喜びと刺激をいただいています。

そんな中、最近「今の子どもたち、そしてこれからの時代を生きる子どもたちにとって、音楽や楽器演奏を通して得られるものとは何だろう」と、改めて考える機会がありました。

AIやChatGPTなど、私たちが子どもの頃にはなかった技術が身近になり、知りたいことや答えにすぐたどり着ける時代になりました。
便利な世の中になった一方で、これからは「自分で感じ、考え、選び取る力」がますます大切になっていくように感じています。

楽器演奏には、その力を育てる大切な要素がたくさんあります。

同じ曲を演奏しても、一人として同じ演奏は存在しません。
それは、楽譜に書かれた情報をどう受け取り、何を感じ、自分の身体を通してどう表現するか、その過程に一人ひとりの感性や価値観が表れるからです。

「もっと良い音にしたい」「理想の演奏に近づきたい」と考える中で、どの音を大切にするべきか、どう表現するべきかを自分で考え、試し、選び取っていく。

その積み重ねは、感性を磨くだけでなく、本質を見極める力や論理的に考える力、自分なりの価値判断力を身につけることにも繋がっていきます。

また、本番の演奏はやり直しができません。
限られた時間の中でどのように準備を重ね、本番に向き合うかという経験は、問題解決力や挑戦する力を自然と育ててくれます。

こうした力は、音楽の世界だけではなく、これからの社会を生きていく上でも、とても大切な力になるはずです。

だからこそ、子どものうちから音楽に触れ、自分の感覚を信じ、自分自身と向き合う経験は、とても大きな意味を持つのではないかと感じています。

私自身もレッスンを通して、生徒さん一人ひとりが自分らしい音を見つけ、自分自身の感覚を大切に育てていけるよう、これからも寄り添ってまいりたいと思います。

S.M

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